天と地の上で――教皇とラビの対話
SBK-135 [ISBN978-4-89586-158-8]
DETAIL
天と地の上で 教皇とラビの対話
教皇フランシスコ/ラビ・A・スコルカ 〔著〕
八重樫克彦・八重樫由貴子 〔訳〕
教皇フランシスコの人柄と信条が明らかにされる対話。キリスト教とユダヤ教の間に温かで肯定的な関係を築く。
本書は現教皇がアルゼンチンの大司教、枢機卿の時代に、親友のユダヤ教ラビとの間で交わされた対話集。欧米でベストセラーとなり、教皇フランシスコの信条・信仰・人柄がうかがえる良書として高い評価があがっている。
優れた霊性と知性の宗教指導者による対話が、多くの難問を分かりやすく、興味深く、美しく解き明かす。
――目次――
かけがえのない経験としての対話(アブラハム・スコルカ)
歩み寄りの鑑としてのレリーフ(ホルヘ・ベルゴリオ)
第1章 神について
第2章 悪魔について
第3章 無神論者について
第4章 宗教について
第5章 宗教指導者について
第6章 弟子について
第7章 祈りについて
第8章 罪について
第9章 原理主義について
第10章 死について
第11章 安楽死について
第12章 高齢者について
第13章 女性について
第14章 中絶について
第15章 離婚について
第16章 同性婚について
第17章 科学について
第18章 教育について
第19章 政治と権力について
第20章 共産主義と資本主義について
第21章 グローバリゼーションについて
第22章 お金について
第23章 貧困について
第24章 ホロコーストについて
第25章 70年代について
第26章 新大陸の征服、社会主義とペロン主義など、歴史的事象について
第27章 アラブ対イスラエル、その他の対立について
第28章 宗教間の対話について
第29章 宗教の未来について
訳者あとがき
〔著者紹介〕
教皇フランシスコ〔ホルヘ・ベルゴリオ(Jorge Bergoglio)〕
1936年、ブエノスアイレス生まれ。1969年、司祭に叙階。1992年、司教に叙階。1998年、ブエノスアイレス大司教に任命。2001年、枢機卿に任命(名義教会は聖ロベルト・ベラルミーノ教会)。2013年3月13日、ラテンアメリカ初の教皇に選出され、フランシスコを名乗る。
ラビ・アブラハム・スコルカ(Abraham Skorka)
1950年、ブエノスアイレス生まれ。ユダヤ教神学校学長、ベネイ・ティクバ・コミュニティ・センター(シナゴーグ)ラビ。聖書学・ラビ文学・ヘブライ法学教授。2012年、教皇庁立アルゼンチン・カトリック大学からユダヤ教のラビとして初の名誉博士号を授与される。
〔訳者紹介〕
八重樫克彦(やえがし かつひこ)
1968年岩手県生まれ。長年、中南米やスペインで暮らし、語学・音楽・文学などを学ぶ。現在、翻訳業に従事。
訳書
『マラーノの武勲』(マルコス・アギニス著 作品社)
『チボの狂宴』(マリオ・バルガス・リョサ著 作品社)
『教皇フランシスコ』(マリオ・エスコバル著 新教出版社)
『教皇フランシスコとの対話』(F.アンブロジェッティ、S.ルビン著 新教出版社)
他多数。
八重樫由貴子(やえがし ゆきこ)
1967年奈良県生まれ。夫・克彦と共に翻訳業に従事。