杉原千畝の実像 ―― 数千人のユダヤ人を救った決断と覚悟

SBK-164 [ISBN978-4-89586-054-3]
1,870円(税170円)

DETAIL

杉原千畝の実像 ―― 数千人のユダヤ人を救った決断と覚悟
古江孝治〔著〕


2005年に、国連は1月27日を「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」と制定した。

2022年2月1日、日本とイスラエルの国会が共同でこの日を記念し、第二次世界大戦中にユダヤ人を支援した日本人へ感謝状を授与する特別式典が、オンラインで開催された。

その4名とは、ユダヤ人にビザを発給した外交官の杉原千畝さん、ナチ政権が迫るリトアニアから逃れた学生300人を支援した小辻節三さん、正式の書類を持たないユダヤ人に対してビザを発行したウラジオストクの外交官の根井三郎さん、ウラジオストクから日本海を渡る難民に随行した日本交通公社(現JTB)職員の大迫辰雄さん。

杉原が発給した「命のビザ」は人の心を動かしながら繋がり続け、数千人を救った。時を経てなおその感謝が絶えることはない。
駐日イスラエル大使館「国連ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」特別式典

第二次世界大戦中、外交官だった杉原千畝は外務省の方針に反して日本通過ビザを発給し、多くのユダヤ人を救った。杉原はなぜビザ発給の決断に至ったのか。そしてその覚悟とは……。

外交資料など多くの文献・書簡を紐解き、あらゆる人物からの様々な証言をもとに、時代背景に照らして真実に迫るノンフィクション。これまで未公開の写真や、千畝へのインタビューを始め貴重な資料を掲載。これまでの定説を覆す千畝の実像がここに!

杉原伸生(杉原千畝四男)「発刊に寄せて」より抜粋
「千畝の物語は書籍やテレビなどで捏造され、商売の道具として利用されてきました。そのような中、千畝の人間性まで掘り起こして分析したのは古江孝治氏以外にいません。余分な装飾もない千畝、真の千畝、それ以上に何が必要でしょうか。真実ほど尊いものはありません。本書が発刊されて一番喜ぶのは父千畝でしょう」

2021/1/8 週刊東洋経済で著者インタビューが掲載されました

―― 目次 ――

発刊に寄せて 杉原伸生
プロローグ

第1部 外交官になるまで

第1章 出生から青年時代
第2章 満洲時代
第3章 外交官時代

第2部 杉原ビザの役割

第4章 ビザ発給の決断と覚悟
第5章 ユダヤ避難民の逃避行
第6章 ヘブンと呼ばれた敦賀

第3部 戦後の杉原千畝

第7章 敗戦から帰国
第8章 ソ連での商社員時代
第9章 晩年

巻末資料
/原千畝の軍歴
▲罐瀬篆預从要綱
ユダヤ避難民の敦賀入港を伝える報道
て慍貉毀韻両攜
タ原へのインタビュー
杉原千畝の略年譜
Ъ舁彁温擁幻グ賤

あとがき

〔著者紹介〕
古江孝治(ふるえ たかはる)
1950年、福岡県生まれ。立命館大学卒業後、福井県敦賀市役所に勤務。
敦賀市にあるポーランド孤児やユダヤ避難民の敦賀上陸などを展示する資料館「人道の港 敦賀ムゼウム」開設の中心的役割を担い、初代館長となる。
杉原千畝、ユダヤ避難民などの調査・研究のため「人道の港調査研究所」を設立。
大学などでの講義や講演活動を通して「命の大切さ」「平和の尊さ」を伝える。
著書
『人道の港 敦賀―敦賀に上陸したポーランド孤児・ユダヤ人難民の命の記録』(日本海地誌調査研究会)
論文
「敦賀港におけるユダヤ避難民上陸事件に関する一考察」
「杉原ビザの謎―日本通過ビザの果たした役割」など多数。

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